News Review: D-Wave $20M の資金調達に成功して、これから新型の量子チップを開発するとのこと。

https://www.dwavesys.com/press-releases/d-wave-locks-20m-funding-completes-prototype-next-gen-quantum-processor

ここにきてさらなる期待と成長を背負うD-Wave Systemsということでピックアップ。

D-Wave Locks in $20M Funding, Completes Prototype of Next-Gen Quantum Processor

という記事を読んで、おお、ついにと思ったので。



ここで書かれていることは、始まりは2017年の春に既に最初の転換社債の発行で(新株予約権のような)30ミリオンドルの出資を受けていたことから説明されている、そして、今年2月に20ミリオンドルをさらにコミットメント条件付きで、出資を受けたという流れだ。どちらも出資したのは、Public Sector Pension Investment Board (PSP Investments)

最近は目立った研究成果までは出せていないとも言われているD-Wave、GoogleやNASA,ロッキードマーティンなどに納入しているものの、効果はいまひとつと言われていたり、キメラグラフと呼ばれる同社の独自のチップアーキテクチャーが、全ての量子ビットと結合されておらず、使えるビット数が少ないと言われていた。
Googleなどは、これらのアーキテクチャーを改善して、新しいものを独自に開発中との知らせもでていた。

そこで、今回D-Waveも、新型アーキテクチャのチップ開発のプロトに乗り出すというのだ。これによって、先の弱点を克服する狙いだろうと考える。

既にGoogleに取り込まれているD-Waveであるが、今後も様々な方式やアーキテクチャによる開発競争はつづきそうだ。

以上




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