アメリカ生活:アメリカでスマホを買って日本に持ち帰るときの注意点


スマホは世界共通だろうか?

海外で購入したスマホはそのまま日本でも使えるだろうか?

自分がまさにそういう状況に遭ったので、そのとき調べたことをここにまとめる。



私の場合、
アメリカ赴任にあたって、スマホは日本で使っていたドコモのiPhoneを持っていくことにした。事前にドコモショップに行き、SIMロック解除してもらい、事前にAmazonで発注しておいた、アメリカのキャリアのSIMを差して使っていた
しかし、このスマホがアメリカで液晶が割れてしまい、タッチパネルが押せない状態になってしまった。

仕方がないので、アメリカ現地で新しいスマホを調達することにした。

新しいiPhone を購入してSIMをそちらに差し替えることで、電話番号なども継続して使えるようにした。

このとき私は、
反射的にアメリカでスマホを買ってしまったのだが、、、

実はアメリカで買ったスマホが今後、日本に帰ったり、他の国に出かけたりしたときに問題なく使えるとは限らない、とあとで知った。

具体的には以下の2つの注意点があるので記しておく。



1.周波数帯と機体の通信方式が出先の国と合っているか?

SIMフリーのスマホさえあれば、SIMカードを国ごとに入れ替えて通信すれば大丈夫、ということはなく、その機体のアンテナによって受信できる周波数帯は違うし、国によってどの周波数帯を通信、スマホ携帯に割り当てているかは、異なる場合がある

大まかに分けると以下になるとのこと。

・GSM900/1800 →欧州やアジアなど
・GSM850/1900 →アメリカ
・WCDMA/HSPA+ 800/2100MHz →日本をはじめとするアジアや欧州など各国
・LTE → LTEに対応している国で、高速通信が可能。
 ※ただしSIMカードもLTEに対応している必要あり

GSMとは、古い通信規格で2G(第2世代)と呼ばれているスピードは遅め。今は3GやLTEなどの4Gが基本だが、見ての通り、欧州やアメリカ、アジアで広く未だに使われている。逆に日本では、もうGSMはやめてしまったので、この通信は使えないのだ。

参考にしたサイト
https://www.mobell.co.jp/blog/2017/07/17243/


なお、渡航先の周波数帯がどのようなものかは以下からみられる。すごい見やすい。
http://www.worldtimezone.com/gsm.html

自分の端末の通信方式、周波数帯などを確認して、上のリンクと照らしてみることが大事。なお、ざっと見ていると大体は大丈夫そうだけど、たまに2Gしかなかったり、3G、4Gが抜けている国があったりする。念のため確認しておく程度でよさそう。

日本の通信環境はリッチで、アメリカは2Gなんかも使っているし、繋がりにくい場所も多く、結構ガタガタだったりする。だからこそ、公共施設には、無料WiFiの高速インターネットが重要なんだね。



2.技適マークはあるか?(日本独自の制度)

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日本で運用しているスマホは技適マークという認証をつけて管理した通信機器じゃないと違法になるとのこと。電波法などで規定されているらしい。理由は、有限である電波の適切な管理のためだ。海外ではほとんど運用されていないので、アメリカ含め、海外から現地で買った端末を持ち込む場合はほとんど全てがこれにひっかかるようだ。

確認方法は設定ボタンから、確認できるらしいが・・ほぼない。

わはは。孔明の罠だ。

これで外国人は全滅だ。日本でスマホを買っていくがよい。

とはいえ
オリンピックなどもあるし、外国人についてはこの罪に問わないような話も出ている。一方で処罰対象になるのは日本人。実際に処罰されたというニュースは見つけられていないが刑罰は明文化されており、違法は違法という扱い。

実際に技適マークのないスマホを日本の3キャリア、ドコモやKDDI、ソフトバンクにもっていっても、これ技適マークないやつだからだめですねー、うちで新規で買っていってね!ていわれるだけだろう。

逆に・・・格安スマホなら・・・言われないでSIM買えるかも。。

そんな、いやーな制度が今も残っている。

iPhoneについて詳しくは以下に便利な表が乗っている。
周波数帯や技適マークの有無に関してもまとめてチェックできる。
自分のモデル型番を設定画面から確認して、この表で縦に見て、何があって、何がないのか確認するといいだろう。LTEもFDとTDと別れているけど、FDは中国規格だっけか。
http://blogfromamerica.com/?p=32400


3.iPhoneXは色々大丈夫そう

アメリカで買った場合のiPhoneXは下にあるようなA1865(香港?)などだが、どうやらほとんど日本の型番と通信方式は同じなのでネット環境は問題なさそうだ。また、Felicaにも対応済みなので、アメリカで買ったものでも、日本に持ち帰ってスイカや定期券として使うこともできるという仕様だ。逆に日本で買っても、GSMに対応しているから海外でも使えるというのは強み。まさにグローバルなスマホだ!

https://www.i-wmobile.com/ja/smartphone/1230/


4.iPhoneの新旧乗り換えに苦労したこと

さて、ここでかきたいのは私からの(愚痴)、

IPHONEは完全に液晶が壊れてしまう前に、早めに!早めに!乗り換えるべし!

この一言に尽きるのだが・・
本来はクラウドの連携もあってらくちんのはずのIPHONE乗り換え。ただし、それは前の機種が無事ならの話。前の機種が液晶が壊れて操作不能の場合そうはいかない。

しかも、日本から持ってきたスマホで、そのアップルアカウントの電話番号設定を日本にしたままだとしたらもっと最悪だ。(電話番号認証が不能になる)

私は完全に壊れたあとの乗り換えだったが、2つの壁があった。

1つは、iPhone同士での赤外線・無線通信での乗り換えができなかった。iPhone は優秀で、近くに古い機種をもってきて操作すれば、お互いが通信し合って、かってに設定を譲り受けることができるようになっていた。しかし、私の以前のスマホは液晶が割れていて完全に操作不可能のため、近くにもっていったところで、相互通信の承認ボタンを押すこともできなかった。何度かボタンを連打したものの通じず、この方法を断念した。


そして、通常のマニュアルセットアップに進んだわけだが、
そこにもうひとつの壁があった。

2つ目の壁は、本人確認のための電話番号認証(日本の番号のままだった)。もともとiPhone ユーザーだったので、アカウントならあるし、旧設定を新機種に引き継ぎたい。しかし、ここでセキュリティ、本人確認の認証が立ちはだかる。認証方法は、アメリカでよくやられる、電話番号のSMSを使ったものだった。「以前のデバイスに認証番号を送ったから、そのナンバーを見て暗唱番号を入力しろ」とでたのだが、その以前のID管理用の電話番号が、私が日本にいたときの携帯電話番号になっていた。090~だ。もちろん今は日本の電話番号はドコモに手続きして凍結しているので繋がるはずがない。このままだと認証ができない。じゃあ今から管理IDの電話番号を変更すればいいと、パソコンのインターネット上から試みたが、その時も同じく電話番号認証を要求されて、、、これを突破できない。何たる不便。

アップルストアに行こうにも、結構遠くにあるため、ナビがないと不安でいくこともできないし・・行ってもダメだったら、もう目も当てられない。。

過去の遺産を捨てることになるが、
結局は、いちからアカウントを作ってやり直すことにした。
非常に苦労した、時間もかかった。

ここから得られる教訓は

液晶画面にひびがはいったら、壊れる前にさっさと新しいのを買うか、修理に出すこと

そもそもスマホのカバーを買って落としてもひびが入らないようにすること

もうとにかく割れないようにするのが一番。

あとは日々のバックアップかな。

ICLOUDでも、SMSはバックアップがとれない。電話に紐づいているから。重要なメッセージ、特に本人認証などのメッセージを受け取っても、PCからは見られない。ただ、SMSを自動転送できるアプリとかもあるらしい。慎重すぎるかもだが、そういうツールを入れておくと、いざというときの本人認証にも迷わないかもね。


以上、スマホは大事に使おう、投げたりしたらあかんよ!

Comments

  1. コメントありがとうございます、おっしゃる通り、帰国して刺してみましたがダメでした。とほほ。。。

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