スマートスピーカーのシェア状況(Canalys)

今年は日米ともに、Amazon EchoやGoogleHomeなどのスマートスピーカーが普及された年だったと思います。シェア状況について調査結果が出ていたので少しだけ見てみます。


https://www.canalys.com/newsroom/smart-speakers-are-fastest-growing-consumer-tech-shipments-surpass-50-million-2018

非常に速いスピードで成長していて、2018年は5630万台が世界中で出荷されるだろうと予測しています。今年はまだAmazonとGoogleが主力となりつつも、新規参入も増えていき、スマートスピーカーの年になるとアナリストも予測しています。

Amazonが見ての通り6割近くのシェアをもっていて、Googleが3割程度でしょうか。
(グラフの色)

この市場の内訳は、米国がやはりメインで、3380万台は米国シェアで、中国は440万台程度でだいぶ差があるようです。しかし、あとで成長する可能性も大きいですし、最近はGoogleも中国にサービスを再開する動きがみられます。または、Tencentなどの中国ビッグカンパニーが参入してくるでしょう。

実際に重要なのは、スピーカー自身ではなく、その後ろにあるスキルやサービスポートフォリオ、Googleは焦って参入したものの、それらはAmazonにまだ及んでいないという認識。しかしながら、Amazon自身もそう洗練できているわけではありません。

Echoの主な使い道といえば、ニュースを読ませたり、朗読させたり、音楽をかけるくらいがほとんどでしょう。それ以外のスキルには未熟さを感じます。たとえば、Amazonに注文などもできますが、そう正確に、楽にできるわけではありません。パソコンやスマホの操作のほうが簡単に、確実に感じるレベルだと思います。

そういう意味でも、ハードウェアだけでなく、サービスの競争も続くでしょう。

音声認識から使えるスキルの、第三者ディベロッパーも多く参入していますが、まだ彼らが儲かるエコシステムほどは感じません。(せいぜい、トイレや照明、家電を少し操る程度)製品を強化するか、サービス自体でマネタイズするか、それらの実績づくりも大事になってくるかと思います。

また、これには音声認識と音声データの争奪戦という顔もあります。
より多くの音声を入手して、多くの言語解析や、トレンド分析が可能になってくる期待があります。

ただし、我々のプライバシーについては過去に紹介した記事のように懸念されます。
https://seiuchiyama.blogspot.com/2018/01/blog-post_30.html


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