アメリカで流行っている、便利な音楽アプリ

アメリカで流行っている、私自身もハマっている音楽系アプリやサービスを紹介します。最近はこれらを使うようになってから、好きな楽曲をガンガン聴けるようになりましたので車の運転も楽しくなってきました。

沢山種類がありますが、それぞれ特徴と強みがあって使い分けています。

なお、SpotifyやAppleMusic、GoogleMusicといった音楽サブスクリプションサービスは日本とそう変わらないように思いますので、ここでは割愛します。私が使っていないせいもありますが。

今回紹介するのは5つです。


1.Podcast
「pOD CAST」の画像検索結果

音楽、ではないんだけどオーディオということで。アメリカのオーディオアプリでこれは外すことはできません。

アメリカ人は非常に人の会話やスピーチを聞くのが好きです。図書館に行ってもオーディオブックは山ほど置かれているし、朗読会などもそこかしこで行われています。
Podcastはまさにそんな音声ニュースメディアや、VC投資家、アントレプレナーなどが自分たちのメッセージを発信するのに、非常に軽くて便利なサブスクリプションツールです。そして、聞き手も音声でその時々のトレンドを掴もうと、日々車の中や朝などに聴いているという状況のようです。

私は日本では全く使っていませんでしたが、英語の勉強もかねて、いくつか有名な方や、テクノロジーニュース、スピーチ系のサブスクリプションを始めています。

仕事中に聴いたり、車内で聞いたり、いろいろなところで聞いて、リスニングと、テックトレンドについてなんとか掴もうと頑張り中。

非常にタイムリーなオーディオが多いのが特徴です、例えば、2018年1月8日からラスベガスで世界一の家電市のCESが行われましたが、それらに関するレポートやレビューなどもバンバン出ています。音声流して、中身を把握できれば、非常に強いでしょう。

なんとか使いこなしたいツールのひとつです。


2.Sound Hound




アメリカで2017年、GPU半導体企業のNVIDIAからも投資を受けて、トータルで125Millionドルの投資を受けているスタートアップ企業です。125百万ドルだから、、1.25億ドル、125億円以上だから結構な調達金額ですね。

私もカンファレンスでCEOの方にお会いしてほんの少しだけ会話しましたが、非常に知的財産権、パテントの意識も強く、世界中に強みのテクノロジーに関して特許出願を行っていました。スタートアップのパテントの考え方について、熱心ですし、私も見ていて勉強になるなーという方でした。

さて、どんなサービスかというと、ありそうで、あんましなさそうなサービスで3つの特徴があります。

ひとつは、名前のとおり、音楽をHuntしてきてくれます。曲名がわからない音楽がかかったときに、このアプリを起動させて聴かせると、、、その曲名を教えてくれます。驚いたのは、英語、アメリカの曲以外で、日本のアニソンまで当てました。これには私は感動を覚えましたね。それ以来、今まで知らなった曲を片っ端からHuntしています!

もうひとつは、音声検索機能、音声支持機能があること。アプリを起動させて、OK、Hound!と叫ぶだけですぐに、指示をきいてくれます。そのレスポンスの速さが感動的で、SiriやAlexaよりも反応が良いです。あとは指示のバリエーションが課題でしょう。

そして、3つ目、Youtube、SpotifyやAppleMusicとつながっていて、音楽プレイヤーにもなるし、検索履歴をリンクさせることができるということです。つまり、探すだけでなく、すぐに音楽をかけてくれるし、リスト化してくれるんですね。

パっとみても以上の特徴がすぐにはぴんとこないので、インターフェースはまだ難ありな感じも残りますが、総じて強みのあるスタートアップとサービスだと思います。

ビジネスモデルは広告表示。これがまだ洗練されていないのがインターフェースとあわせて残念なところ。今後、いいビジネスモデルの構築が彼らの課題です。


NVIDIAが投資している理由は今ならわかります。Sound HoundはAIに音楽を学習させてマッチングさせていると思いますので、そのマシンスペックにGPUを使っていろいろと検証しているのでしょう。音声認識も素晴らしい精度と反応速度です。納得。


3.Sound Cloud




ドイツのミュンヘンに本社を置くドイツのスタートアップ。4億ドルもの調達に成功したビッグスタートアップです。ただし、最近はレイオフしたり、ビジネスモデルに悩んでいるようです。

Podcastのようにも使われているし、音楽のYoutubeを目指している、Spotifyとは違う、と豪語しているのが特徴です。

もともとは、音楽家、アーティストたちの音楽を共有するサービスとして、スタート、だんだんとパブリック公開、出版のような形になっていき、今では非常にユニークな音楽コンテンツの塊になっています。Podcastのような、ニュースオーディオや、VC投資家たちのメッセージパブリッシングとしても使われています。そういう意味では、Youtubeのような、コンテンツのカオスプラットフォームな感じもします。

プロMusicも普通に多く並んでおり、Amazon Prime Musicのように、他人のプレイリストをお気に入りに保存して聞くことができます。





CDなど市販でないような、プロトタイプ楽曲なども多くあるのが特徴とのこと。私はそこまでコアじゃないのでこの辺はあまりチェックしていません。

楽曲は有料プランだとダウンロードできるので、自分のお気に入りの楽曲リストを簡単に作れて、オフラインでもガンガン家で、職場で、車内で聴きまわせるのが特徴。

ビジネスモデルは、基本的にはフリーで聞けますが、ダウンロードしてオフラインで聞くようにするにはサブスクリプションとして月額6ドル程度かかります。

ただ、問題なのは、著作権問題です。どうやら、Youtubeも似たようなものですが、アップされている音楽がすべて権利処理済みかというとそうではなさそう。その点の権利処理問題が片付けば、ビジネスモデルともども、軌道に乗るかもしれません。

あとインターフェースには慣れが必要です。私はまだ慣れませんが、適当に探しても自分の全くしらないいい曲にたどり着けるのが逆にいいかなと思っています。


ただ、ライバルは、やはりYoutubeでしょう。*次の章



4.Youtube Music (Youtube Red)





音楽専用アプリをYoutubeは出しています。動画だけでなく、音楽コンテンツとして抽出し、プレイリスト化して、ダウンロードして聴けるという、まるでSound Cloudのパクリというか、どっちが先にパクったのか?

とはいえ、
慣れ親しんだインターフェースと、コンテンツの豊富さは圧倒的に強いです。結局私が一番使っているのはこれになりました。

好きな楽曲、特に邦楽を音源コンテンツだけ引っ張ってプレイリスト化して聞きまくっています。

アメリカにいると、日本の曲が聞きたくなってきます。

Amazon Primeや、AppleのItunesでは、ログインアカウントがアメリカになるので、そもそも日本の曲を検索しても手に入らないんです。金を払って買うこともできない。

これはなんともHoly SHIT!!!

それを解決してくれたのが、結局、Youtubeでした。

なんということでしょうね。

ビジネスモデルはサブスクリプションで、12.99ドル毎月かかります。Sound Cloudの2倍ですね。

あー、でも便利だから使うかも。

こちらのプレイリスト登録はYoutubeにも連携されますのでその意味でも一石二鳥。つくづく、Googleはあらゆるサービスをアカウントでつないできますね。おそろしいわ!


ただ、Youtubeも権利処理問題ってどうなってるの?もう黙認??
その辺のエコシステムづくりがやはり音楽サービスの肝です。

サプライヤーに恨まれたらおしまいですから、サプライヤーを儲けさせないと!
Youtubeの広告プログラムみたいにね。


5.Amazon Prime Music

Amazon Echoで使えるのが一番の武器だと思います。あとは、クラシックやジャズ、寝る前のスリープMusicなど、手軽に幅広く聞けるあたりは強いですね。

ただ、選曲の面白さ、意外性では、SoundCloudのほうがいいかなと思っています。

スマホやPCで聞くか、Echoで聞くかの違いで使い分けですね。



まとめ雑感

どれも音楽サービスなのに、それぞれが全く違う強みとビジネスモデルを持っていることが何より注目点。

そして、その中でもやはり勝者は、より困っている人を多く助けられる、コンテンツも豊富、そして、その豊富なコンテンツから自分のほしいものがさっと並べられるような、インターフェースがわかりやすいサービスだと思います。

私は日本の曲を聞きたいという特別な需要がありましたが、結果的には、Youtubeがコンテンツ、権利処理、サービスの安定性など、一番強いように感じています。

でも、Sound Cloudと、Sound Houndも、いいサービスなので頑張ってもらいたいですね。

競争しつつ、共存共栄できることを祈ります。



以上

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