Facebookで行われたセミナーに参加してきた
本日は、縁あってFacebookの23ビルディングにお邪魔しました。ゲートの入り口。忘れないうちにその日の出来事と面白いなと思ったことを書いておきます。
Facebookの会社の外観
サンフランシスコとシリコンバレーを繋ぐ101のフリーウェイを走ってMenlo Parkのエリアで降りる。そこからベイサイドに向かえば広がるのは、Facebookの牙城。といっても、ところどころ道路も工事してたり、ビルもすべて低くて、工場みたいなシンプルな外観。全体的に簡素なイメージでした。写真を並べていますが、ここは本社ではなく、センターのひとつ。本社はここから3分ほど車で東にいったところにありました。
フリーウェイを通って車できましたが、手間の駐車場とゲートの奥の駐車場の2つがあり、手前のほうは50台くらい止まれるスペースで、なんと、すべて電気自動車専用の駐車場でした。バッテリーチャージがついています。
私の車は電気自動車じゃないのでここには止められないよと、係の人に言われて、奥にある駐車場へ移動。すると、フラットで広い駐車場が広がっていて、前後は工場のようなビルに囲まれていました。思ったより、車は多くなく、簡単に駐車できました。どちらもシンプルすぎて、データセンターかな?と思いましたが、少なくとも23号館はれっきとしたオフィスのようです。来賓対応もばっちり。
建屋の雰囲気
23ビルの入り口に入ると、受付とゲートがあります。さすがに素通りはできません。
受付で、「Hi!」と元気な声をかけられました。Facebookの青いTシャツの方が何人か。私はセミナーの参加者であることを伝えると、事前登録されてあるようで、端末に私の名前、会社名を入れて、照合。そして、写真付きのIDの提示を求められます。慎重ですね。パスポートを使いました。しばらく飲み物でもとって待ってくれ、ということで、いただきながらしばし周りをキョロキョロ。飲み物はダイエットコーラと水が冷蔵ケースに置かれています。受付の方も陽気でいいですね。
ちなみに、
私がここに来たのは、日本のNEDOのシリコンバレーオフィスの理事をなさっている泉先生の開催しているセミナーに参加するためでした。私はグループメンバーに入れてもらっていて、この日はFacebookのLegalのSVPの方が、Facebookにおけるアメリカでの訴訟動向や裁判の特徴やノウハウなどをフランクに話してくださるということでした。
しばらくして、迎えの人に連れられてセミナールームへ。IDカードも一応渡されますが、社員のIDじゃないとゲートは開かない様子でした。
ゲートの奥は、天井は大きな体育館のように高く、カラフルな壁や床のデザインが施されていて、全体的にはIKEAのショールームを歩いているような感覚でした。会議室はひとつひとつが、ショールームのようにカラフルで、広くて、きれいな様子。ひらけたところは、作業スペースらしく、テックショップのような、オープンな作業現場の雰囲気が漂っていました。
アメリカの会社は「キュービクル」に囲まれた個人主義的な、閉鎖的な空間、というのは古い認識かもしれません。We Workのようなコワーキングスペースがいいといわれているように、Facebookも、広いスペースを存分にいかした、壁のない空間を置いているようでした。
おしゃれだし、大変面白い空間ですが、集中して作業したいときにはどうでしょうね。働いてみないとなかなか甲乙はつけられないかもです。
一言でいうと、クリエイティブな空間だなと感じました。ある意味イメージどおりでしたが、実際に見ると驚いて、「へー!」としかいえなくなりますw
セミナーで印象に残ったこと
SVPの方にどっぷりお話いただいて、あとは自由に質疑を挟んだり、という進行。ひたすら英語だったのと、私には門外漢の訴訟や裁判の話が中心だったので、興味のあるところだけ触れます。
●Facebookは世界中数えて4000件以上ものさまざまな訴訟に巻き込まれていてその数は減ってほしいと願っているがいまだに増え続けていること
●2016年にSVPの方は今の地位に就任したとのこと。訴訟に関する体制の強化?
●日本でもいくつかの訴訟を引き起こされているが、パテントやテクノロジー関連ではなく、パートナー契約など、企業間の契約に関するものが多いとのこと。やはり日本ではパテントに関する攻撃が激しくない模様。
全体的なトーンとして、アメリカでは今後も特許を活用した訴訟合戦は続いていくだろう、特許システムがディスラプトされるようなこともなく機能しているので、当分彼としても忙しい日々が続いていきそうだ、というところ。
訴訟件数を減らすストラテジーやトレンドについては、見えなさそう。
もともと、IPOするときは30件ほどしか特許を持っていなかったFacebook。
今でこそ海外含め500件近い特許を有しているものの、企業がアメリカで成功したときに足元をすくわれないためには、パテントでの自社サービスの保護に、こうした訴訟体制チームを用意しておくことはもう必須なのかもしれない。
雑感
SVPの方は、おそらくですが、インド系か、中東系のアメリカ人の方でした。人材の幅広さを感じます。
建屋の中も、車の駐車場も6時半以降は結構減っていました。週末だからというのもあると思いますが、さっと帰る感じですね。
外には会社のシェア自転車ありました。トイレには、歯ブラシセットもありました。こういう気づかいちょっとしたことですが、社員が大事にされている感覚をおぼえて素敵ですね。
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