自動運転車もいいけど、自動運転ボートはもっと実現が早いかもしれない
https://www.wired.com/story/self-driving-ships-boats/
MITなどのアカデミックやスタートアップにていい成果がでたようで、つい先日まで結構多くのニュースで取り上げられていました。
自動運転ボートです!!
ボートの自動運転の特徴
ソフトウェアパイロットは自動車のみならず、あらゆる乗り物に適用可能ですね。
湖や川には歩行者はいませんし、とつぜん突っ込んでくる危ないスクーターやバイクもいません。
ただ、ボートの場合はストップしたり、ターンするために数マイルかかることがあります、近距離で障害物を避けようとしても、間に合わない可能性があるので如何に素早く障害物を検知して避ける行動に移れるかが重要になってきます。
また、自動車と違って、ボートは大きさがさまざまです。あるスタートアップでは800フィートもの長さのボートで試したようですが、その場合、自動車のように4台くらいのカメラで検知すればいいものではなく、もっと多くのカメラやセンサーが必要になってくるでしょう。そして、それらのセンサーから送られてくるデータを蓄積して処理するサーバールームめいたものも必要になってくるかもしれません。
とはいえ、ボートはもともと高級品であって、カメラが多少増えたところでコスト的にはそれほど多くのインパクトはなさそうだという点は救いだともいわれています。
自動運転ボートへのスタートアップの挑戦
Buffalo Automationというスタートアップが2015年ごろからニューヨークにあるニューヨーク州立大学バッファロー校と連携して開発していたようです。自動運転車のようにたくさんのカメラや、3次元の高精度センサーであるLidarも設置して、GPSも用いて検証していたところ、うまくいかない部分はプロのパイロットの指導のもとで調整をしていったようです。
その結果、人の助けなしでも自動運行ができるようになったとのことです。800フィートほどの巨大な船でも、自動運行に成功させられたようです。
一方で、MITでも面白い成果が発表されています。ボートの自動運行についてなのですがそのボートは3Dプリンタですぐに製造可能であることと、大きさが13×6フィートほどの小さいものであるとのことです。
タイのバンコクやオランダのアムステルダムの水路にて物資の運搬で使うようなイメージです。
自動運転ボートのさまざまな効果
ボート関連のサービスにおいては、その60から70%が総舵手の人件費だそうです。
また、80%のボート事故が、ヒューマンエラーによるものだそうです。
おわかりのように、これらが鍛え上げられたソフトウェアの自動運行によってゼロに近づきますので、相当なコスト削減、事故の削減につながります。
ボートなので、水路が使えることが前提にはなりますが、さまざまな物資や人の運搬を、自動で24時間、エラーの少ない、プロフェッショナルな運行をしてくれるのであれば、自動運転トラック同様、物流において革命を起こすでしょう。
そして、水路が多い地域こそ、真価を発揮しそうです。
日本も島国として利点を生かせそうな感じはしますね。
アムステルダムやベネチアのように都市中を水路がめぐらしているわけではないですが、川や湖は多いですから。
追記
ノルウェーでもスタートアップが試験中だそうです。ノルウェー政府の国プロで大学や研究機関と一緒にやっているとか。
https://www.lifeinnorway.net/unmanned-boats/
さらに、波の力と太陽光のみでバッテリーなしで運行しつづける自動運転ボートも開発中のようです。開発したAutoNautはイタリアのスタートアップぽいです。
https://newatlas.com/autonaut-autonomous-unmanned-surface-vessel/53949/
2016年ごろから、アメリカ海軍でも沿岸警備目的で研究開発しているようです、これは重要ですね。AIは、人の代わりになるわけですから、無限に兵隊を生み出す効果が期待できます。(あれ?こわくね?とくに最近話題のドローンのProject Mavenとか)
https://newatlas.com/us-navy-autonomous-swarmboats-demonstration/46965/
以上
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